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不動川・不動山




大磯町国府には、不動川が流れています。風水により都を設定したと言われる京都の鴨川と同じように国府の東を流れています。東の青竜の流れです。一方、国府の中心となる六所神社から西に伸びる白虎の線上には不動山があります。対をなしているように思われます。

不動川はこゆるぎの浜から海にそそぐ
不動川は鷹取山東の山麓にある霧降りの滝などを水源として、寺坂、生沢、国府本郷
などを経て、吉田茂の邸宅があった横から相模湾に注いでいます。
この相模湾に注ぐ出口の浜一帯は「こよろぎの浜」と呼ばれています。あるいは
「こゆるぎの浜」とも呼んでいます。
こゆるぎは(小動ぎ)から来ていて、昔より伊豆・箱根火山帯の影響で、小さな地震が
多くあったために、こゆるぎと命名された浜に思われます。いまも、小さな地震は比較的
多いように思われます。
このあたりの隆起速度は飛びぬけて早く、4m/1000年とのことです。ちなみに平塚の
吉沢では0.8m/1000年と文献にありました。
小動神社が江ノ島近く腰越の小さな岬にあることが分かりました。
こゆるぎじんじゃと呼ぶそうです。しかもこの位置は六所神社の真東にあたります。
小動は偶然にできた名前でないことは、さらにその東をたどると、横須賀市湘南鷹取の
鷹取小学校横に六所神社の玄武の山と同じ名前の鷹取山(海抜139m)があることから
意識した小動のこゆるぎと考えます。
その後、鷹取山の調査の中で判明したことですが、小動神社がもう1箇所、江ノ島の北に
あたる寒川神社近くに小動という地区があってそこに小動神社を見つけました。
2箇所ともに日本武尊が祀られています。
  *)この由来については、このサイト独断によるもので、他の由来説もあります。
   



不動の命名は大地が動かないようにの祈りから?
日本には多くの不動川があります。その命名の由来は、川上に不動の滝があったり、
近くに不動尊がまつられている場合が多いのですが、ここの不動川には由来する滝や
寺は見当たりません。
地震が多いこの地の安寧の祈りを込めて不動川と名づけたとはいえないでしょうか。

不動山は、曽我丘陵のもっとも高い山で327.7mあります。
ここも、東の川に対し、西の山も大地が不動であるように、祈りを込めた命名のように
思います。
国府の地は、十代崇神天皇の頃、出雲地方より「柳田氏族」が移り住み稲作を始めた
とされています。今も六所神社の宮司は柳田性です。出雲の大国主の命につながる、
農作の神・櫛稲田姫命を祀るのはそれゆえといえます。不動は五穀豊穣・安寧の地の
祈りであったと思います。
   
富士手前の山が不動山